やはりこの世のもの

一昨年の冬に書いたちょっと怖いことがあったよーって話の続報。昨日の夜半、件の道を通ったところ、またしても薄着の男性とわふわふした犬と遭遇、しかも今回は私のヘッドライトに驚いて振り返りました。ああよかった、夜中に犬の散歩するのが趣味の人なんだきっと。やはりこの世のもの、と胸をなでおろした私です。

ゴールデンスランバー

伊坂×堺×中村、面白くないわけがない!とは思ったのですがポスターの堺さんがあまりにダサかったので若干警戒。まぁ、杞憂でしたが。以下雑感。

  • 堺さんは青柳やるには歳とり過ぎだろーと思ってたのですが、観終わった今、堺さんしかいないよね青柳は、というぐらいにハマってます。
    • 勾当台公園でのヤジヤジヤジヤジヤジマさん?が個人的にはツボ。極度の緊張状態でのあのユーモア、原作の青柳も絶対あのトーンで云ったはずだ!と確信できる演技。にやにやしちゃったよー。
  • 出てくる俳優さんがみーんな上手い。
    • 吉岡さんはもちろん、劇団ひとりさんもすごくよかった。久々に見たソニンさんもずいぶんしっとりとした女優になってて。
    • 特にすげーと思ったのは永島敏行さん。ショットガン警官の不死身な不気味さが完璧にでていて身震いした。
  • 音楽もいい、特にエンディング。あのラストシーンに続けてこの歌がくるのか!っていう。この瞬間だけでもスクリーンで観た価値があった、とまで思いました。
  • 心の底から楽しみたい人は原作を読まずにどうぞ。というぐらい忠実です。
    • 削られた設定は他作品とリンクしている監視法案とかセキュリティーボッドのくだりぐらい。それも2010年の仙台に違和のないように設定が変えられている程度。
      • ただ削られた設定がより切迫感を与えているところはあるので、原作よりも追い詰まる感じとか息苦しさは軽減されているかな。

手に汗握ってふっと笑えて伏線回収は押しつけがましくない程度に分かりやすく。伊坂さんの文章の良さをまるごと映像化した本作。面白かったです。