太陽

昭和天皇ヒロヒトを描いたロシア映画。こんな地方でも二度ほど観賞の機会があったのですけど、折り悪く観にいくことができなくて、DVDがフツーにレンタル屋に並ぶ僥倖に感謝しております。
私、昭和の生まれですけれども、昭和天皇の記憶はほとんどありません。だから似てるとかそういうのは判らない。ただ現人神から人間へと戻る歓喜は、理解できる。当時の人には出来なかったかもしれないけれど。ラストシーンでの皇后の険しい表情は、晴れがましいことを汚された人間の表情だと思った。辛い。マッカーサーとの対面のとき一人称Emperorで話していたのが印象的。(最近何してるの?と問われて海洋生物の研究してますって答えるときだけ一人称がIになる)。ここ、どうして字幕は同じく「私」で統一したのか。結構重要なことだと思うのだけど。
予告編と内容には(主に)緊迫感の点で相違があって、特にマッカーサーと対面するまでの2,30分のたるさといったらない。が、面白かった。