今月のアワーズ

やっぱり台風は自分が牧師のこと殺したと思ってたのか。そしてその思いがレムまで遡るのだとしたら星全体の生き死にまで抱え込んでたんじゃないのか。危ういなぁ。おまえは神じゃないのに。
私は、不謹慎だけども、彼を神の高見からひきづりおろしてくれたレガに感謝してる。苦悩するヒーローだと思っていた彼が神様のなれのはてだと知ってしまった今、彼に頑張れなんて思えない。時間の猶予はないかもしれない、でもとことん悩めばいいじゃないか。彼が人間に生まれ変わって(真に人間となって)、もはや神に近しくなってしまったナイブズとまみえることこそがこの物語の見せ場でありカタルシスの在処なのではないか。
余談。今月号の展開は予定調和だったけど、人間側の兵器の前に倒れるナイブズってのもなかなかの展開だったんじゃないかなぁ。予定調和だろうと思いつつも内藤さんならあっさり裏切ってくれるかもという期待をしてしまった。ナイブズを倒す=ヴァッシュが人を殺した事実を乗り越えるではないわけだし。

追記。あー違うのか。台風が暗闇を振り向くシーンで、彼は死者の世界から脱するわけか。つまり、あれで吹っ切れた、と。人殺しの重さを身内に受け止めたと、云いたいわけなのかな。もうヴァッシュをどう捉えていいか判らない。一度↑のように思ってしまった手前(というか彼が人を殺してしまった手前?)もう彼を純粋なヒーローとは思えないし、だからと云って神の高みから降りた人間だとも思えない。主人公の立ち位置を把握できないのは辛いなぁ。でも、最後までつきあわなくちゃ。(06/12/15)