4月14日-4月27日

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
美味しそうなエッセイの代名詞。著者がバター大好き人間なことだけはよーく分かった。語り口の柔らかさは疲れた体で読むには最適。
正しく時代に遅れるために 有栖川有栖エッセイ集
彼の映画評が好き。巧だし、うまくオチがあるから読んでいて安心できる。宇山さんに宛てた手紙が本当に早すぎる弔辞のようで辛かった。
中庭の出来事
まぁ、恩田陸、という感じ。面白くスリリングに読んだが、相変わらず焦点のぼやけるラストに判ってはいても脱力してしまう。同じ演劇物なら、突出した主人公を描いた「チョコレートコスモス」の方が面白かったな。