8月18日-8月23日

きつねのはなし
幻想的でホラーな短編集。表題作の「きつねのはなし」が一番判りやすく話の起伏があって楽しめた。ほかの三篇(特に最後の二篇)はわりとのっぺりした印象で、なかなか文章が頭に入ってこなかった。これは「太陽の塔」のときも同じだったので、要はあまり相性がよくないのだろう。題材や話の雰囲気は好物だったので残念だ。
ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)
文句なしに面白い、万人向けのエッセイ集。とにかく大家のおばちゃんのキャラクタが抜群によい。また、野々村荘自体もとても魅惑的なのだ。何も予定のない休日にごろごろしながら読みたい一冊です。