8月24日-8月31日

ハル、ハル、ハル
新しい階梯に入った古川の新刊。疾走感と閉塞感を同時に感じる、この物語は確かに古川のものなんだけれど、なぜだか少し異質な感じ。その違和は表現的なことではたとえばあ、な、た。のような読点の表記であったり。物語的には、なんだろう、神様の視点からの描写じゃなくなったのが違和感だろうか。収録された三篇は徹頭徹尾一人称の物語だから。世界が大きな膜で包まれていた安心感がなくなってしまった気がする。そしてその安心感を思いっきり破る、爆発のような激しさも、今回は得られなかった。著者は朗読ライブに力を入れているそうなので、より音感やリズムのよい、そういう意味での疾走感に偏っていっているのかもしれない。
お風呂の愉しみ
手作りバス用品のレシピ&エッセイ集。思ってたより簡単に石鹸や化粧水は作れるものなのだと知ってすごくわくわく。(まぁ面倒くさがりだから多分作らないけど)。石鹸シャンプーの際のトリートメントにも詳しく触れていて勉強になりました。リンスもすごい簡単なレシピだったので、こっちは早速実践しようかな。