9月8日-10月19日

犯人は秘かに笑う ユーモアミステリー傑作選 名作で読む推理小説史
ユーモアミステリ傑作選ということでくすりと笑える短編ミステリがずらり。特にいいなと思ったのはオーソドックスで予定調和な展開ゆえに最後ににっこり笑える水谷準の「われは英雄」。
孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
江神さんシリーズ(学生アリスっていった方が通りがいいのか?)の二作目。デビュー時からこのちょっとリリカルな話運びと本格推理の融合っていうスタイルは変わらないんだな、とちと吃驚。あと火村のキャラが強すぎるためか江神さんの物静かさが逆に新鮮。学生アリスもそんなしゃべんないし。はい、結論。キャラ読みでした
手作り石けん大好き!
特記事項なし。無批判に手作り石けん超すばらしいって云ってる著者に脱力しました。ちょっと気持ち悪いぐらいの書き口だったよ…。
こころ (集英社文庫)
集英社の07夏限定カバー(蒼井優)の文庫を買いました。「先生と遺書」は教科書で読んだけれど全編通して読むのは初めて。古典とはいっても(まぁ明治以降だし)すごく読みやすい文章で、かつ面白くさくさく読めました。が、……あの、率直に感想云っていいでしょうか?ホモくさい、ホモくさいよ!それだけ昔は人との関係が密だったのか、もしくは密だった関係が希薄になり始めてせめて物語上では、という世相だったのか。
月光ゲーム―Yの悲劇'88 (創元推理文庫)
有栖川有栖のデビュー作。書いていくほどにリリカルになっていったのではなく、はじめからリリカルだったことがよーく判りました。ちょっと詰め込みすぎかなぁとかあらが目立つ部分もあるけれど、まぁデビュー作だし。最初の最初から彼の作風は変わっていないということが判ってなんかちょっと安心した。