12月28日-1月10日

公爵夫人のご商売 (コバルト文庫―よかったり悪かったりする魔女)
やっぱり野梨原さんは社交界、ドレス、姫!でいってもらわなければ、と再認識。面白かったです。もうキャラ造形がかたまっちゃって目新しい人物出てこないとかそんなの関係ない。きゃわいい女の子が堅実でかっこよくて己を欺かない生き方をしているだけで大満足です。
プリズムの瞳
暴力と悪意に満ちていてちと重い短篇集でした。絵を描くロボットとして野に放たれたピイたちは殴られ邪魔にされそれでもなおさすらい絵を描き続ける。人型で喋る道具に悪意をぶつける人間のなんと愚かなことだろう。せつないなぁ。やはり心を持つロボットと人が共存する日々はこないのかもしれない。
都会の詩(上巻) (都会の詩) (コバルト文庫) , [isbn
4086147661:title]:こっちは現代ファンタジー。この前読んだ「居眠りキングダム」が散々な出来だったので身構えたんですが、こっちはかなり良かったです。「居眠り〜」とほとんどモチーフ一緒なんだけど、こっちが断然面白いのは、やっぱり強くてかわいいおんにゃのこがいるからかしら?
Rのつく月には気をつけよう
恋とお酒と日常の謎ミステリ短編集。すっごく親切にヒントをばら撒いて探偵役につっこまれなくてもわかるよって感じの日常の謎は解くことで苦味の残るものが多かったような・・・。特に表題作は何でわざわざここで云うの?という感じ。あと最後の短編まで熊井の性別を明記しないことで最後の驚きを演出しようということだろうけど、あれはちょっと不自然だったと思う。普通、引越しおめでとうの前に言うことがあるだろ。
ガール
爽快オフィス小説短編集。うん、奥田さんって感じ。話の転がし方がもうパターンだものね、それでもしっかり面白いので文句は特にないですけども。
王子に捧げる竜退治 (魔王シリーズ) (コバルト文庫)
スマートと魔王が出てくる新シリーズ(なのか?未確認)。まぁオーソドックスな話展開で、ちょーシリーズのどこかの巻の焼き直しみたいだなぁと思ったけれど、やっぱり野梨原さんのキャラ造形や話運びが好き。