9月5日-9月27日

なりそこない王子 (新潮文庫)
星さんのショートショート。「ものぐさ太郎」の現代っぷりに笑った。ほんと時代をよんでたんだな、星新一は。
車輪の下 (新潮文庫)
積読の山から。まぁ一言言いたいのは、ハイルナーは自己満足的な友情に、それでももう少し責任をもてっちゅうことです。神学校が規則厳しすぎって感じは読み取れなかったので、ハンスはハイルナーに殺されたんだなぁと思ってしまいました。
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (文芸シリーズ)
文章構成が上手くてすごく面白かった。ノンフィクションでここまで引き込まれたのは久しぶり。共産主義って誰かに虐げられることで生まれた主義なのに、権力握れば簡単に虐げる側に回れてしまう。そしてその矛盾を見ないふりができてしまう。人間って・・・。
春のオルガン (新潮文庫)
トモミがおばあちゃんの扇子で自分の中のおばあちゃんの存在に気づくところがすっごくよかった。視界が晴れるあの感覚。
切り裂きジャック・百年の孤独 (集英社文庫)
ノンシリーズだと思ってたらなんとまさかの某探偵登場。しかしまぁ捜査をかく乱させるダメ探偵だなまったく。切り裂きジャックのモチーフが好きなので楽しめました。切り裂きジャックの正体の推察も面白かった。真実は明かされないが、しかし。
はつ恋 (新潮文庫)
どうして古典の文庫って裏表紙に最後のオチまで書いてあるのかしら。古典にだって話がほどけて真相が暴かれるドキドキ感、必要だと思うんだけど。というわけで恋した少女は父の愛人でしたって話です。恋してるって感じはすごく伝わる。原文で読みたいなぁ、きっともっと美しい。