11月19日-12月9日
- 左近の桜
- BL?ひらきなおったな長野さん。というのが第一印象。「やれやれ」なクール主人公が周囲のキャラに振り回される構図ってまんま最近のハーレム漫画じゃね?序盤、すごく印象的に羽ノ浦が描かれていたのに後半ほとんど出番なしで拍子抜けだった。シリーズ一作目って帯には書いてるから続きでるのかな。それにしてもあの帯はないわ。よくGOサインだしたな長野さん。
- 三谷幸喜のありふれた生活6 役者気取り
- そういえば読んでなかったなと思って。今回も面白い。巻末の特別インタビューはなんか三谷さんがツンで可愛らしかった。
- 月の石
- 月の石を巡る話。家族がばらばらでほんとに淋しい話だった。合間合間に語られる宝石にまつわる神話はとても魅力的だったけれど。
- ドラえもん短歌
- 枡野さん選・ネット発ドラえもん短歌。以前の企画本と比べると若干、弱いかなぁと。巻末の入選作一覧はすごくありがたかった。改作前後を読めるのはとても興奮するし、ためになる。
- 波打ち際の蛍
- すごく綺麗な装丁で素敵。話は恋と暴力そして性、という島本さんの定番モチーフ。定番なんだけど、書くたびに深度を増すというか、上手くなってる。あと光の当て方を上手に変えているから飽きない。終盤、蛍の過去を類推する記述がさらりとあるが、あれがすごく効いているなと思った。
- ゴールデンスランバー
- やっぱ上手いな〜伊坂さん。気の効いた台詞にスピード感のある物語。ともすればすごくクールな話になりそうなのに、登場人物の人間くささがそれをちょっと脱力気味の優しい素朴なものに変える。すごく面白かった。