4月18日-4月23日

咲くや、この花 左近の桜
「左近の桜」続編。前作はBLっぽい部分にばかり目がいってがっかりだったのですが、今作は話の型が判っている分、タマシイとか「女」とか繰り返されるモチーフだとか、ああ長野作品だわ、と再認識。(これ、スパンの短い「水迷宮」*1ですね)。しかししょっちゅう気絶して裸で倒れてる主人公って嫌だな(笑)。
 余談。主人公の名前が桜蔵と書いてさくらと読むのですがどうしても脳内でさくぞうと変換してしまう。ていうか長野作品に普通に居そうだな、さくぞう。
指先からソーダ
ナオコーラさんのエッセイ。世界に迎合されないことに開き直っているようで開き直れない感じが作品とエッセイとでまったくブレないのはすごいな、と。
赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)
鉄道奇談集。よほど魂を運ぶ終末の列車モチーフがお好きなのか、十作品中三作品もありました。(味付けが違うので飽きはしませんでしたが)。鉄道バーに集う人々の一夜を描いた「シグナルの宵」が好き。「今夜は、推理小説がミステリーに負けたようですよ、先生」