5月9日-5月20日

ヒートアイランド (文春文庫)
ストリートギャングとプロの強盗とヤクザの三つ巴。主人公君がおおよそ十代には思えないことを除けばすごく楽しめた。前作(午前三時のルースター)のようなあざとさも感じなかったし。
ビッチマグネット
道具を揃えて漫画を描こうとするんだけど一切ストーリーが浮かんでこない、という挿話が印象的。姉と弟、家族のお話。一般社会と地続きのフィールドでもこれだけ苛烈な物を作れるんだ、という。文体自体が苛烈なのかな。非常に判りやすい舞城、という感じ。
 余談ですが表紙絵が超好み!北沢平祐さん。