8月27日-9月9日

イキルキス
「パッキャラ魔道」のタイトルに吹きました@昼休み。しごくまっとうな家族のお話(舞城仕立て)三篇。
七人の敵がいる
PTAエンターテインメント、とのこと。社会に出ようが結婚しようが子ども産もうが老婆になろうが、あの小学校の教室で味わっためんどくささから逃れられないなんて本当に馬鹿げているしがっかりしちゃう。という事実をフィクションでまざまざと見せ付けられ、痛快な話運びながらもちょっぴり凹んだ。
 余談。キャラ設定が山本幸久っぽいと感じた。実は読んでいて何度も作者を確認してしまった。
ペンギン・ハイウェイ
さして毛色の違った話でなくとも"新境地"って惹句は帯のあちこちに踊るものだが、久々にまさに!って作品。まずコーラの缶がペンギンにって着想にやられてしまった。素敵すぎる。好ましいキャラクタたちと謎の物体、秘密の研究と大人の介入。至極全うな児童文学。森見さん、こんなにきらきらした物も書けるのか、脱帽です。
土曜日は灰色の馬
恩田さんのエッセイ集。文庫などに寄せたあとがきを収録した「面白い本はすべてエンタメ」は本当に面白そうな本が目白押しなのだが、いかんせんネタバレ率高しで参った。とりあえずリストアップしておき、少し時間を置いてから手に取ろうと思った次第。あと「フォース・カインド」に寄せた「うろおぼえの恐怖」の電車で見かけた女性の話が怖い、怖すぎる。