11月下旬〜12月中旬
- 家守綺譚 (新潮文庫)
- 文庫が出たので再読。文句なしに良い。
- 賢治先生 (河出文庫〔文藝コレクション〕)
- 文庫が出たので再読。初期の良いところと賢治への尊敬がいい具合に混じってると思う。まぁ、「カンパネルラ」には及ばないけど。
- 麦ふみクーツェ (新潮文庫)
- 予想したより「いい話」だった。うまいしやさしいし好きだ。だけど彼の文章の毒をもっと愛している。
- 美人画報 ワンダー
- 惰性で読了。まぁ読んでる最中はテンションあがるよね。
- 東京夜話 (新潮文庫)
- これだ。彼に求めているのはこれだ!不条理と不思議と温かさが同居する、美しいいしいしんじの文章。
- ざらざら
- 女の子同士、が美しい作家。現実にいない女の子じゃなくて、現実の女の子。恋愛物の短編集だったからさらに際立ったのかもしれない。
- ブルースノウ・ワルツ
- 外れ。話の筋に振り回されすぎじゃないか。
- エバーグリーン
- 大当たり。全然ありきたりの陳腐な話なのに何故か読ませるし爽やかだ。
- ショートソング (集英社文庫)
- 枡野さんはいつも正しい、枡野さんにとっては。その真っ正直さを眩しく思う。いい小説だった。
- 秘湯中の秘湯 (新潮文庫)
- えーあー、あまりくどくどしいと思わなかったので笑えませんでした。・・・やっぱり私の文ってくどいの?
- 伯林蝋人形館
- いい、皆川さんのドイツ物は文句のつけようがない。事実が耽美を引き立てて耽美が事実をより鋭くする。特にナターリャ・コルサヴァの硬質な潔癖さがたまらない。
あの人が好きなの
、なんて台詞をここまで高潔に云ってのけた作中人物が今までいただろうか。