10月20日-11月3日

ぼくは落ち着きがない
文科系部室小説ってことで高校時代まさに図書部員だった私はとにかく懐かしかった。図書部が一番うるさいって、私たちも云われたなぁ。結構登場人物が多くて語り部の女の子がくすんでしまった感じ。もう少し、彼女を掘り下げてほしかったな。あと物語の色や質感がちょっと米澤穂信と被ると思った(読んでて何度か、なんでミステリ要素がないんだ、と思ったり)。
C級フルーツパフェ
鮮やかな装丁に惹かれた本書、面白かった。高校時代先生とセックスしてた女の子とか、週末になると彼から休日のタイムテーブルが送られてくる女の子、まともに話したこともない男の子を思い続け高校大学と追っかけていってしまう女の子。みんな強烈な個性なり背景なりがあってそれを上手く掌編に仕立てていて。読ませるしきゅんとなる。吉川さんの描く女の子が好きだ。また彼女の作品が読みたい。
レッスン (新潮文庫)
男に都合のいいファム・ファタルの話だと思った。一読後、「ノルウェイの森」を連想。
星の王子さま (新潮文庫)
恥ずかしながら初読です。びっくりするくらいうつくしかった。「夜間飛行」は硬質な感じだったので余計に意外だったのかも。多分、何度でも読みたい。好きだ。