3月27日-4月1日

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫),[isbn
9784796667692:title]:原作は病院内のいざこざと会議で文庫2冊分もたせたけれど、映画は死人を出して沼田を倫理に反した医師に仕立てあげなければ2時間エンタメできなかったのか。きびしー。
 文章全体のケレン味が強くやや食傷。文章も冗長。ただ、田口先生の設定は原作に軍配。堺速水に惚れたので原作の喋りすぎる速水はやや残念。三年後戻ってきたときに如月と佐藤がくっついてたら動揺するんだろうなぁー馬鹿な男。
 も少しスリムな話にできたと思うけどがっつりエンタメ頂きました。でも多分シリーズは読まない。
秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫),[isbn
9784488451066:title]:三年ぶりのシリーズ新刊!前作の決裂を経て今作の末に二人のコンビは復活します。ほっとした。今回も小鳩君の冷静さと小佐内さんの小悪魔(っていうかあれは悪女じゃね?)っぷりが遺憾なく発揮されてとても面白かった。ただ今回のメインの謎解きは若干弱かったよね。小佐内さんへのミスリードはなかなか良かったけれど。
ドコカの国にようこそ! (現代童話館 8)
ごめんなさい、児童文学だからって侮ってました。理不尽に理不尽を重ねた試練の末に待っていたものがさみしくてさみしくて。フトシはもう多分判ってたんだよね、サラバを信じた先に何があるのか。ドコカの国を信じて信じて、最後にはサラバを刺してまで手に入れたものがあれだなんて。あんな自由!独特な絵と相まってずしんとくるお話でした。もっと幼い頃に読みたかった。
生き抜くための数学入門 (よりみちパン!セ)
定義できたからといって、計算できるとはかぎらないと本書はいいます。つまり公式丸暗記じゃ理解は深まらないし生きていくための力を培うことはできないけれど簡単に式を解くためには公式丸暗記しないと、ってことですよね?前半は丁寧に定義をといていたけど三角関数あたりから駆け足気味。面白かったけどちょっと残念だった本です。