4月2日-4月17日

ねたあとに
メタにつぐメタ。長嶋さんによく似た男コモロー(彼は数年前に「ジャージにて」を上梓した)。長嶋さんの父によく似たコモローの父・ヤツオ。極めつけは久呂子さん!(公式メルマガの進行役をしている方が黒子さんというお名前です(実在するかどうかは不明))。後半、異母妹と共に山荘で過ごすところなど「ジャージの二人」を思い出すし、ゲームデザイナーのカズトCは「パラレル」の彼を連想させる。とにかく長嶋有とその仲間たち総出演、といった感じ。で、その虚実混ざった(と少なくとも長嶋さんのインタビュー等を読んだことがある人には思わせる)なか、何をするかといえば延々と遊ぶのだ、いい年した大人が、わざわざ山荘にきて。あーもうめちゃめちゃ面白かったよ!でもこれ新聞連載してたらしいけど、正直長嶋有に興味のない人がふらりと読んで面白いのかは微妙〜。もしかして私小説?みたいなエッセンスがまた面白いのであって、その要素が判らない人にはただ山荘で遊ぶ話だろうから。ただひとつ残念なのは「ムシバム」が実在していることを知っているのに虫が大嫌いなゆえにその存在を確かめられないことです。悔しい!
ダブル・キャスト〈上〉 (電撃文庫),[isbn
4840214166:title]:積読の山から。彼の前作が面白かったので買ったのだけど今作のメインのキャラクタに好感が持てず10年近く放置していました。いや、なかなか面白いです。話の流れは読めるんだけども、面白い。(まぁ相変わらず粗暴なキャラクタや暴力表現は苦手でしたが)。(余談ですが、挿絵の亜季が肉感的で大変好みです)。
きのうの世界
事前にバカミスとの情報を得ていたせいもあるのでしょうが、すんなり納得しました。ミステリのどきどき感、超常能力を持つ一族の不可思議さ、何かを故意に忘れているような閉鎖的な社会。確かにこれは恩田さんの集大成ですね。面白かったです、ごちそうさま。
元職員 (100周年書き下ろし)
クライマックスの暴力的なほどの感情の盛り上がりにやられました。
フリンギーの月の王―よかったり悪かったりする魔女 (コバルト文庫)
よかったり悪かったりする魔女シリーズ5作目。嫉妬が芽生えつつあってみんなでジレジレ、な回でした。え、これあと一作で大団円できんの?という印象。まぁするよね野梨原さんなら。3作目を読み逃しているので早いとこ入手したいです。