6月19日-6月29日

戦国BASARA2―Cool&The Gang (電撃文庫)
主人公は眼帯コンビなんですがとにかく小十郎がはっちゃけてた。キャラも掴んでたしおもしろかったけど途中でだれた感あり。個人的には作者が転生(以下略)に関わってるというだけで・・・だ。(信者でごめん!)
儚い羊たちの祝宴
長編だと思ってたら短篇集だった。「身内に不幸がありまして」のオチがすごすぎる。そうなんだろうなーとは思ってたけどほんとにそうですごすぎる。舞台設定とブラックな感じはホラーっ気のうすい乙一のようだと思った。毒は米澤さんのほうがあるけどね!
ブラザー・サン シスター・ムーン
ミステリだと思ってたら青春小説だった。(連作というか共通の登場人物のお話三篇で三人は共通の不思議な体験をしていて、という設定だったので当然そこがふくらむんだと最後の一ページを読みきるまで信じていた私)。「夜のピクニック」よりは幾分しっとりしたお話。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)
積読の山から。短編が重なってある一点に集約してゆく非常にエキサイティングな構成。それにしてもやっぱり京極堂は関君のことを友人だと思ってないんじゃないか、と改めて思った次第。木場修に対する態度と違いすぎだよ!関君に殺人容疑がかかっているので「始末」では京極堂が謎を解いてくれると信じているけど、謎を解いたら棚ボタ式に関君が助かった的な展開になりそうな気がひしひしします。
鏡の向こうに落ちてみよう 有栖川有栖エッセイ集
エッセイ集。「突っ込み体質」で火村が調子はずれなことや臭いことを云ったらすかさずつっこむアリスに感情移入して書いている、と書いていたが、エッセイ集を丸々読んだ今、火村が臭いこというのはもろ有栖川さんの影響だよ!と思う。くだらない話で始まったのにごく自然にかっこよさげに終わる文のなんと多いことか。