9月16日-10月4日

トワイライト〈12〉 不滅の子,[isbn
9784863321311:title]:吸血鬼ラブストーリー完結。物語の進行上(特殊能力という設定で)吸血鬼化はあっさりと終ってしまったけれど、あいかわらずいちゃいちゃしつつ、わが子を守るために善人の顔をした権力集団に立ち向かうよ、っていう。うまく家族の話にまとめたなー。ジェイコブの落とし所はそこか!ってあの展開には驚いた。だって今までの描写的には同じ部族内限定って感じだったじゃんかよー。まぁ若干駆け足だったけど大団円。おもしろかった!
ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ (ちくま文庫)
ブルボン小林のゲームエッセイ集。本屋で出会ったゲームホニャララの帯で本書の文庫化を知り、わたくし狂喜乱舞です*1。内容はもう折り紙つきなので、面白いから読め、感じろこのテンション、としか言えないのだけど、一言言わせてもらうのなら著者近影!ちょっ、ノリよすぎ!
なんて素敵にジャパネスク (集英社文庫―コバルト・シリーズ)-[isbn
4086114917:title]:昨年亡くなられた氷室先生の代表作。シリーズ全部貸して頂いたのでほくほくで平安時代の住人になってきましたよ。主人公ははねっかえりの超行動派姫・瑠璃。幼少時に死に別れた幼馴染が忘れられないので結婚はしないと息巻いているのだけど、なんせものすごく血筋の良いとこの一人娘、親はやっきになって婿探し中。というくだりから始まる全10巻のこの物語はとても平易な言葉で当時の風習を描き、そこに瑠璃と殿方とのロマンスを絡めながらさらには天皇転覆というスペクタクルまで扱った、もうすんごい物語なのだ。一巻で既に将来を誓った高彬とは様々な邪魔が入り結局四巻終了時まで正式な結婚ができなかったり、人妻になったらなったで夫の嫉妬深さに慄いたり*2。人妻編の一大スペクタクルは手に汗握る展開でもちろん面白いけれど、吉野君を絡めつつ結婚までを書ききった四巻までの物語が好き。なかでも吉野での療養を描いた「守弥のジャパネスク・ダンディ」がお気に入りです。
 最終巻のあとがきでサイドストーリー書きたいみたいなことを書いてらしたけどもう二度と実現しないんだと思うと辛い。母になった瑠璃とか煌姫や守弥のその後とか、書いてほしかったな…。
夏が僕を抱く
おさななじみがテーマの短編集。うん、豊島ミホ。「遠回りもまだ途中」の甘酸っぱさと「「あさなぎ」のほろ苦さがたまらない。

*1:ついでに失礼ながらまだボンコバで活動してらしたんだと驚きました、すみません

*2:ちょっとこの描写にはひいた。だって今までぽやーんとしたぼんぼんだったのに!こわいよ