12月10日-12月23日

シェイクスピアを代筆せよ!
シェイクスピアを盗め!」の続編。ペストの流行で一座は旅回りを始めました、という話。重い、どのエピソードもすべて重いよ。潔いっちゃあ潔いんだけども・・・。孤児の少年ウィッジの自己実現の物語ですが、児童文学らしくその一歩を踏み出したところで幕は閉じるのでした。これ、さすがにもう続編ないんだろうな。追記。続編ありました。次読む予定。
勝手にふるえてろ
綿矢さんの新作。あれー、こんな比喩ばっかりの冗長な文章を書く人だっけ?ほかの既刊を共感と賞賛を持って読んだだけに違和感を感じてしまった。「霧島くん、ねえ、怒ってるの」は最高にいいなと思ったけれど、ほかはあんまり。というか、ニはあまりに主人公にとって都合のいいキャラで読んでるこっちがびびるよ。
魔女の愛した子
童話・昔話が散りばめられた、親子のお話。幼い頃に魔法の窓で垣間見た物語の登場人物が、実は同じ世界に生きており、長じてめぐり合うというエピソードにしびれた。いいな。