7月14日-7月29日

首領に捧げる子守歌 (魔王シリーズ) (コバルト文庫),[isbn
9784086012164:title],貴方に捧げる「ありがとう」 (魔王シリーズ) (コバルト文庫):魔王シリーズ3冊,これで完結。ラブちゃんかわいーとサフ!サフ!という萌えのみで読み終えた、許せ。若干ばたばただったけど「愛って?」という命題はすんごく素敵に提示されててよかった。やっぱ野梨原さんの文はいいな。
ダークネス (ビーボーイノベルズ)
こっちは野梨原さんの昔のBL. SF設定に驚き。こういうのも書いてたのか。お話はごくオースドックスだけれどリセルのキャラ設定はひっじょーに野梨原さん的。
荒野
少女から女性へと成長する過程を描いた小説。こうもクロニクルばかり書く作家は珍しいのではないかしら。さわやかーな感じでした。語り口がラノベっぽいなと思ったら元々ファミ通文庫で出していたものの加筆修正版だそうで。
僕は運動おんち (集英社文庫)
漫画みたいな山や谷はない生活だけど本人にとっては山や谷だらけの生活。青春小説だからって甘酸っぱさや懐かしさを期待しちゃだめ、読むほどに想起されるのは「時差!」って叫びだしたいほどの生々しさや恥ずかしさだから。一読、枡野さんの短歌なにごとにも向き不向きってものがあり不向き不向きな人間もいるが頭を駆け巡りました。
夏の口紅
縁遠い父親の死から始まるひと夏の物語。話の展開ははっきりいって型どおり、だけど文章はすっごく新鮮。斜に構えているけれど人情味はあり、とか書くと「ムラカミハルキでしょ、はいはい」、と云われそうだけど、これはもう読んでみてとしか云えない。いい、すごくいいよ。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)
昭和48年刊行の単行本版を読みました。江戸川乱歩賞受賞の青春ミステリ。30年以上前の作品で、時代背景の違いもあるんだろうけど、少年たちが気持ち悪くて私はだめだった。小生意気な高校生が軽犯罪からついには重罪を犯す話。といっても差し支えないぐらいアルキの会の人たちがモンスターに見えた。トリックも小粒。というか謎解きがお粗末。ラストで唐突に出張る少年が語る内容が後付け設定に見えてしかたがない。
夢から、さめない (角川文庫)
角川文庫のフェアで島本理生さんが本書を挙げていて、手にとった。いっそすがすがしいほどにつまらない話だった。でも多分14,15のあたりに読んでいたら愛読書だったと思う。そういう本。*1

*1:余談だけど私にとってのそういう本は篠原一の「誰がこまどり殺したの」だ。未だに本棚につっこんでるけど怖くて読み返せない。